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【初心者向け】戸建投資は危険?メリットデメリットを徹底解説

戸建投資は、投資対象が戸建住宅である不動産投資です。資産形成の手段として、戸建投資に興味がある人も多いのではないでしょうか。

 

中古の戸建投資であれば、数百万円ほどの自己資金で始めることも可能です。また、マンション投資やアパート投資よりも高い利回りが期待できます。しかし、良い点ばかりに着目をして戸建投資を始めると失敗してしまうかもしれません。

 

そこで本記事では、戸建投資の特徴やメリット、デメリット、物件選びのポイントを分かりやすく解説します。まずは、不動産投資について知りたいという方はこちらの記事から読んでいただくことをおすすめします。その上で戸建投資について理解を深めましょう。
>> 不動産投資の第一歩 仕組み・種類・メリット・注意点を徹底解説【リンク】

 

 

戸建投資とは

戸建投資とは、中古または新築の戸建住宅を購入し、それを人に貸して家賃収入を得る不動産投資です。親族からの相続や転勤などで住まなくなった戸建住宅を、人に貸し出すケースもあります。

 

人に貸して家賃収入を得たり売却による利益を得たりできる点は、マンション投資やアパート投資と共通しています。一方で、中古の戸建住宅であれば数百万円で購入できるものもあるため、マンション投資やアパート投資よりも初期費用を抑えることが可能です。

 

また、戸建投資では積極的に建て替えやリフォームが行われる点も特徴的です。そのままでは人が住めないような状態のボロ戸建を購入し、リノベーションをしたうえで貸し出されるケースも少なくありません。

 

 

戸建投資の種類〜都市型or郊外型〜

戸建投資には、都市圏を中心に投資をする「都市型」と、都市部以外の戸建住宅に投資をする「郊外型」の2種類があります。

 

都市型は、関東圏における一都三県の主要駅の徒歩圏内にある物件が投資対象です。郊外型の投資対象は、都市型に該当しないエリアの戸建住宅です。

 

都市圏の場合、土地が高額であり利回りが低くなりやすいため、投資対象となる物件を選ぶ際は「価格の安さ」を重視します。そのため、解体して更地にすると新たに建物が建てられない「再建築不可物件」や、他人から借りた土地の上に建っている「借地権付き建物」も選択肢に含まれます。

 

一般的には、物件の取得費用とリフォーム費用をあわせて1,000万円以下に納めると、高収益が狙えるといわれています。また、投資対象となる物件の延べ床面積は30㎡以上が目安です。

 

郊外型の場合、都市圏と比較して土地が安価であるため、建物の延べ床面積は50㎡かつ駐車場が確保できる広さの敷地がある所有権の物件が投資対象となることが多いです。再建築不可物件や借地権付き建物はあまり選ばれません。また、物件の取得費用とリフォーム費用をあわせて500万円以下に納めることができれば、高収益が狙えるといわれています。

 

 

戸建投資にかかる費用

戸建投資を始める際は、物件の取得費用の他にも以下の諸費用がかかります。

戸建投資を始める際は、物件の取得費用だけでなく諸費用がいくらかかるのかも計算したうえで入念に資金計画を立てることが重要です。

 

戸建投資と他の不動産投資との違い

不動産投資には、戸建投資の他にもマンション投資やアパート投資があります。また、マンション投資は一室に投資をする「区分マンション投資」と、一棟まるごとに投資をする「一棟マンション投資」に分かれています。

 

戸建投資と他の不動産投資には、どのような違いがあるのでしょうか。「戸建投資とマンション投資」と「戸建投資と一棟アパート投資」に分けて違いを解説します。

 

戸建投資とマンション投資の違い

マンションの多くは駅の周辺に建っていますが、戸建住宅は住宅街にも多く存在します。一般的には駅に近い物件ほど価格が高くなるため、投資の初期費用はマンション投資のほうが高い傾向にあります。特にマンション一棟に投資するとなると、初期費用が億単位となるケースも珍しくありません。

 

また、マンションの入居者は単身者からファミリー世帯まで幅広いのに対して、戸建住宅の入居者はファミリー世帯がほとんどです。

 

一棟マンション投資の場合、複数の住戸があるため、空室が発生しても全体的な入居率が高いのであれば家賃収入が大幅に減ることはありません。

 

それに対して戸建住宅は、空室が発生するとその物件から得られる家賃収入は途絶えてしまいます。この点については区分マンション投資にもいえることですが、居住期間が短い傾向にある単身世帯が住むことも多いため、空室リスクは戸建住宅より高いとも考えられます。

 

マンション投資に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。マンション経営における失敗事例などをリアルに解説しています。
>> マンション経営で大失敗を防ぐ!悲惨な事例に学ぶ不動産投資の注意点【リンク】

 

戸建投資と一棟アパート投資の違い

一棟アパート投資は住戸が複数あるため、戸建投資とは異なり空室が発生したとしても他の部屋に借り手がいれば家賃収入が途絶える心配はありません。また、戸建住宅の入居者は主にファミリー世帯ですが、アパートには単身世帯も多く居住しています。

 

アパートは戸建住宅と同様に住宅街にも多く存在しますが、初期費用は一棟アパート投資のほうが高い傾向にあります。アパートのほうが戸建住宅よりも建物は大きく土地は広いためです。

 

戸建投資の気になる利回り

物件の購入金額に対して得られる家賃収入の割合を「利回り」といいます。不動産投資において投資する物件を選ぶ際は、利回りの計算が不可欠です。

 

戸建投資の利回りは、都市部であれば6%程度ですが、地方であれば10%を超えることもあります。特に地方のボロ戸建に投資をすると、利回りが20%に達することもあります。

 

ただし、上記の利回りは年間の家賃収入を物件価格で割って求めた「表面利回り」です。
投資対象として有効かどうかを判断するためには「実質利回り」を計算する必要があります。表面利回りと実質利回りの計算方法は、以下の通りです。

表面利回りだけを見て購入を判断すると、建物の修繕や設備の交換などにお金がかかり実質利回りが想定よりも低くなることがあります。

 

実質利回りは、修繕費や固定資産税などのランニングコストと仲介手数料や登記費用なども考慮されます。戸建投資では修繕やリフォームをすることも多いため、物件に投資すべきか判断するときは、実質利回りを試算することが大切です。

 

ただ、初心者には実質利回りを資産することは難しいので、新築や築浅をおすすめします。

 

戸建投資の利回りはこちらの記事でより詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
>> 戸建投資の利回りの相場を徹底解説!他の不動産投資とも比較しよう!【リンク】

 

 

中古の戸建投資は危険?!デメリットは5つ

マンション投資やアパート投資にはない魅力がある戸建投資ですが、中古物件への投資は危険であるといわれることがあります。中古の戸建投資には、以下のデメリットがあるためです。

  • 融資がおりにくい
  • ボロ戸建は要注意
  • リフォームや修繕費用がかかる
  • 空室中は利益がゼロ
  • レバレッジ効果は少ない

 

1つずつみていきましょう。

 

融資がおりにくい

不動産投資では、金融機関からローンを借りて資金を調達すると自己資金だけでは手が届かないような物件にも投資ができます。しかし、中古の戸建住宅に投資をする場合、金融機関からローンの承認がおりにくいです。

 

金融機関からローンを借り入れる際、取得する物件が担保に設定されます。ローンの返済が滞った場合、金融機関は担保となっている物件を差し押さえて強制的に売却し、融資したお金を回収しようとします。

 

物件の価格が安く担保としての価値が低いと、返済が滞ったときに金融機関が差し押さえて強制的に売却しても融資金を回収できないかもしれません。そのため、担保としての価値が低い傾向にある中古の戸建住宅は、金融機関からの融資を受けにくいのです。

 

ボロ戸建は要注意

中古の戸建住宅であれば、価格が安いため初期費用を抑えられます。かといって、あまりにも築年数が経過したボロ戸建に投資するのは、あまりおすすめできません。

 

ボロ戸建は、柱や梁など建物の構造において主要な部分が腐食している恐れがあります。また、シロアリ被害や雨漏りなどの被害が生じているかもしれません。こうした欠陥があるとは知らずにボロ戸建を購入すると、多額の修繕費用が発生することがあります。

 

不動産の売主は、通常であれば「契約不適合責任」を負います。そのため買主は、売買契約書に明記されていない欠陥が売却後に見つかった場合、売主に対して修繕費用の負担や代金の減額などの請求が可能です。

 

しかし、ボロ戸建住宅の場合、契約不適合責任が免責となっていることがあります。その場合、ボロ戸建を購入したあとに売買契約書に記載されていない欠陥が発覚しても、売主に修理費用を請求できません。

 

リフォームや修繕費用がかかる

中古の戸建住宅は数百万円ほどの価格で購入することも可能ですが、室内の汚れや破損箇所が多く修繕やリフォームが必要となることも多いです。特に築年数が古い戸建住宅では、和室や応接間など現代とはトレンドが異なる間取りを変更するために、リノベーションが必要になることもあります。

 

外装や内装ともにリフォームする場合、業者に依頼すると数百万円ほどの費用がかかることがあります。たとえ安価で購入できたとしても、修繕費用やリフォーム費用が高額になると、利回りは大きく低下してしまうでしょう。

 

そのため「DIYをする」「自分自身で清掃をする」などの方法で、少しでも費用を抑えようとする投資家は少なくありません。しかし、自宅から離れた場所にある中古の戸建住宅に投資をする場合、自分自身で修繕やリフォームをするのは困難でしょう。

 

空室中は利益がゼロ

一棟マンションや一棟アパートであれば、退去者が発生しても他の部屋に入居者がいれば家賃収入は得られます。しかし戸建住宅の場合は、退去者が発生すると家賃収入が途絶えてしまいます。

 

物件の購入やリフォームに費用をかけたにもかかわらず、長期間にわたって空室の状態が続くと多額の損失が発生することになるでしょう。

 

レバレッジ効果は少ない

レバレッジ効果とは、ローンをはじめとした他人の資本を用いると、少ない自己資金で大きな利益を得られる効果をいいます。

例えば、自己資金のみで500万円の物件に投資をし、利回りが10%であった場合、年間で得られる家賃収入は50万円です。

 

一方で、金融機関から2,500万円を融資してもらい、自己資金500万円を加えて3,000万円の物件に投資をすると、利回りが同じ10%でも年間の家賃収入は300万円となります。

 

実際にはローンの利息や借入時の事務手数料、保証料などがかかりますが、それを差し引いても自己資金のみで物件を取得した場合よりも、大きな利益を得られる可能性があります。

 

しかし、ボロ戸建住宅は価格が安い傾向にあり、投資用として購入する場合は融資期間も取れず、金融機関から融資の承認が下りにくいです。自己資金のみで中古の戸建投資を始める場合、レバレッジ効果の恩恵は受けられません。

 

戸建投資にもデメリットがあり、投資に失敗してしまうこともあります。戸建投資の失敗事例をご紹介したこちらの記事も参考にしてみてください。
>> 戸建投資の大失敗事例3選!デメリットや向いている人の特徴を解説【リンク】

 

 

中古の戸建投資はおすすめ!メリットは6つ

中古の戸建投資にはデメリットがある一方で、以下のようなメリットもあります。

  • 比較的少額から始められる
  • 利回りが高い傾向にある
  • リノベーション次第で魅力的な物件に
  • 管理の手間が少なく維持費が安い
  • 空室リスクが少ない
  • 出口戦略(キャピタルゲイン)が狙える

 

1つずつ解説します。

 

比較的少額から始められる

マンションやアパートなどに投資をする場合、数千万円や数億円の資金が必要になることがあります。そのため、投資家の多くは自己資金だけでなく金融機関からの融資を利用して不動産投資を始めます。

 

金融機関から融資してもらった場合は、利息も含めて毎月返済をしていかなければなりません。また、年収や勤続年数などによっては融資を受けられないこともあります。

 

その点、中古の戸建住宅のなかには200万〜600万円で購入できる物件もあります。物件によっては、修繕費用やリフォーム費用を加えても融資を利用せずにすべて自己資金のみで始めることも可能です。

 

利回りが高い傾向にある

マンションやアパートは、立地や部屋の広さなどの条件が似ている競合物件が多いため、相場よりも高い家賃に設定すると入居者が決まりにくくなります。

 

一方、戸建の賃貸住宅の供給は少ないだけでなく、間取りや広さなどが1軒ずつ異なっているため個性が強く他の物件とも競合しにくいです。そのため、相場より高い家賃に設定しても入居者が決めることがあります。

 

また、区分マンション投資とは異なり、管理費や修繕積立金を負担する必要もありません。物件価格が比較的安いこともあり、中古戸建投資の利回りは高い傾向にあります。

 

一般社団法人日本不動産研究所の発表によると、賃貸住宅一棟に投資した場合に期待できる利回りは4.0〜5.5%でした。※出典:一般社団法人日本不動産研究所「第46回不動産投資家調査

 

一方、中古戸建住宅の利回りは6〜8%が目安であり、エリアや物件によっては10%を超える高利回りが期待できます。

 

リノベーション次第で魅力的な物件に

老朽化が進みそのままでは誰も住みたがらないような戸建住宅であっても、リノベーションをすることで魅力的な物件に生まれ変わる可能性があります。

 

区分マンション投資でもリノベーションはできますが、工事できるのは基本的に室内のみであり、外壁や廊下などの共用部分を勝手に工事することはできません。また、建物の構造や管理規約などで工事の内容が制限されることがあります。

 

戸建住宅であれば「壁を取り壊して間取りを変更する」「外壁や屋根の塗装を塗り替える」など、マンションでは困難な改装ができます。また、建物だけでなく土地も所有できるため「駐車スペースを広げる」「庭を広くする」なども可能です。

 

リノベーションによって新たな価値を付加しやすいのは、戸建投資ならではのメリットといえます。

 

管理の手間が少なく維持費が安い

区分マンション投資では、管理費や修繕積立金を負担しなければなりません。入居者が見つからず家賃収入を得られない期間が長引くと、赤字が増えやすいです。

 

また、一棟マンション投資や一棟アパートの場合、室内の管理は入居者に任せられますが、共用部分の管理については、自分自身で行うかまたは業者に委託することになります。

 

中古戸建投資では管理費や修繕積立金の支払いは不要であり、空室期間中に支払うのは水道光熱費や町内会費などに限られるため赤字が拡大しにくいです。加えて入居期間中は、ほとんどの管理を入居者に任せられます。

 

空室リスクが低い

戸建住宅は、マンションやアパートほど近隣の住居とは密接しておらず、生活音や子どもの声、楽器の演奏音などでトラブルに発展しにくいです。また「庭がある」「ペットを自由に飼育できる」などの理由で、戸建住宅にはファミリー世帯を中心に多くの需要があります。

 

しかし、賃貸物件の多くはマンションやアパートであり、賃貸戸建の供給数は多くありません。そのため、賃貸戸建の需要が高いエリアの物件に投資をすることで、空室リスクを低く抑えることが可能です。

 

また、ファミリー世帯は入居期間が長い傾向にあるのも、空室リスクが低い理由の1つです。入居期間が長い傾向にあるのは、子どもが小学校や中学校などに通っていると気軽に引っ越しをしにくい点が要因であると考えられます。

 

出口戦略が立てやすい

不動産投資で成功をするためには、安定した家賃収入(インカムゲイン)を得るだけでは不十分であり、出口戦略をよく検討する必要があります。

 

出口戦略とは、不動産投資をどのタイミングでどのように切り上げるのかを計画することです。主な出口戦略としては、投資先の不動産を取得時よりも高値で売却して高い売却益(キャピタルゲイン)を得ることが挙げられます。

戸建投資は、出口戦略の選択肢が豊富です。投資用物件として売却できるだけでなく、購入者が住むための家として売却することも可能です。特に戸建投資の場合、入居者が物件を気に入りマイホームとして購入してくれることもあります。

 

また、建物を取り壊し更地にして売却したり建て替えたりする方法もあります。売却するのではなく、自分自身の居住用として戸建住宅に住むことも可能です。このように戸建投資では、状況に応じた出口戦略を立てやすいです。

 

 

新築の戸建投資って儲かるの?

戸建投資は主に中古の戸建住宅で行いますが、新築戸建を取得して管理・運用する方法もあります。

 

新築戸建と中古戸建は特徴が異なり、どちらが儲かるとは一概にはいえません。戸建投資を始めるのであれば、違いやメリット、デメリットなどを踏まえてご自身に合ったほうを選択することが大切です。

 

新築戸建と中古戸建の違い

新築戸建と中古戸建では、物件価格や家賃収入、利回りなどに違いがあります。主な違いは、以下の通りです。

上記の違いを踏まえて、新築戸建のメリットとデメリットをみていきましょう。中古戸建投資に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。
>> 中古戸建とボロ戸建は違う?!投資物件選びの注意点を徹底解説【リンク】

 

新築戸建のメリット

新築戸建の主なメリットは、以下の通りです。

  • 家賃を高く設定できる
  • 修繕費があまりかからない
  • 金融機関から融資を受けやすい

 

日本では、中古住宅よりも新築住宅のほうが人気です。そのため、新築戸建・築浅戸建は中古戸建よりも家賃を高く設定できます。また、中古の戸建住宅ほど建物や設備の修繕に費用はかかりません。

 

新築戸建であれば担保としての価値も十分にあるケースが多く、金融機関による融資の審査にも通過しやすいです。金融機関からの融資を受けることで、自己資金だけでは手が届かない物件にも投資することができるでしょう。

 

新築戸建のデメリット

新築戸建の主なデメリットは、以下の3点です。

  • 初期費用が高額である
  • 利回りが低い傾向にある
  • 選択肢が限られる

 

新築戸建投資のデメリットとしては、中古戸建住宅と比較して物件価格が高い点が挙げられます。自己資金だけでの取得は困難であるため、基本的には金融機関からの融資を受けて購入することになるでしょう。

 

また、中古戸建の利回り相場が6〜8%であるのに対して、新築戸建は5〜6%程度と低い傾向にあります。

 

中古戸建住宅と比べると、新築戸建の選択肢は少ないです。すでに建てられている新築戸建に限定して探すと、希望に合致する物件がなかなか見つからないかもしれません。

 

新築の戸建投資については、こちらの記事でより詳しく解説しているので参考にしてみてください。
>> 戸建投資をするなら新築がおすすめ!中古物件との違いを徹底解説【リンク】

 

 

戸建投資が向いている人の特徴

では、戸建投資はどのような人に向いているのでしょうか。戸建投資に適している人の特徴をみていきましょう。

 

数百万円のまとまった資金を投資できる人

戸建投資は、戸建住宅の取得やリフォーム費用、諸費用(税金や手数料など)のすべてをあわせて数百万円の資金で始めることも可能です。融資を利用せずに戸建投資を始めるのであれば、たとえ失敗したとしても巨額の借金だけが残る心配はありません。

 

数百万円ほどの余剰資金があり投資先を探している人は、マンション投資やアパート投資と比較してリスクが低い戸建投資を検討してみてはいかがでしょうか。

 

長期的な目線で投資効果が得たい人

少ない資金で始めることができリスクも比較的低い戸建投資ですが、1軒につき入居者は1組であるため、短期的に大きな利益を得られるわけではありません。

 

加えて、そもそも価格が安い中古の戸建に投資をする場合、金融機関から融資を受けてレバレッジ効果によって投資効率を高めるのも困難です。

 

投資規模を拡大する時間も、マンション投資やアパート投資よりもかかるため、長期的な目線で投資効果を得ていきたい人でなければ、戸建投資は向かないかもしれません。

 

きめ細やかな対応をする余裕のある人

戸建投資で収益性を高めるためには、オーナー自身がDIYをしたり安い施工業者と関係を築いたりしなければなりません。

 

また、規模を拡大するためには、物件探しやリフォーム、入居者募集という流れを繰り返す必要があります。戸建投資は高い利回りが期待できるとはいえ、1つでも手を抜いてしまうと期待する利益を得るのは困難でしょう。

 

そのため戸建投資は、時間に余裕があり作業や手順の一つひとつにきめ細かく対応できるような人が向いていると考えられます。

 

 

戸建投資の物件選びはここがポイント!

戸建投資の物件を選ぶ際は、以下のポイントに注意するとよいでしょう。

致命的な欠陥がないか

投資した戸建住宅に致命的な影響がある欠陥があると入居者が決まりにくくなってしまいます。そのため、投資する戸建住宅を選ぶ際は、以下の点を確認するとよいでしょう。

  • 地盤が軟弱で家が傾いていないか
  • シロアリ被害や雨漏りがないか
  • 事故物件ではないか など

 

建物の傾きやシロアリ被害、雨漏りなどの欠陥がある住宅や事故物件は、価格が割安であるため高い利回りを出すために好んで選ぶ人もいます。しかし、欠陥がある住宅は修復の難易度が高く、事故物件は入居者が非常に決まりにくいため、初めて戸建投資をするのであれば避けたほうが懸命です。

 

シロアリ被害は、床下を外すとチェックできます。雨漏りについては、天井や押し入れの内部に跡が残っていないかをチェックするとよいでしょう。建物の傾きは水平器で測定する方法があります。

 

ただし、建物の欠陥を目視だけで発見するのは困難であるため、修繕履歴を確認したりホームインスペクションを利用したりするとよいでしょう。ホームインスペクションとは、住宅の専門家が第三者の中立的な立場で、建物の劣化状況や欠陥の有無を確認してくれるサービスです。

 

また、売主が不動産会社である戸建住宅を購入する方法もあります。売主が不動産会社であれば契約不適合責任を負うことになるため、建物の欠陥を入念に調査し必要に応じて是正してくれています。

 

築年数は35年以内か

1981年(昭和56年)6月1日以降に建てられた建物には「新耐震基準」が適用されており、震度7程度の地震が起こっても倒壊しない構造を持っています。

 

対して、1981年(昭和56年)5月31日以前に建てられた建物には「旧耐震基準」が適用されており、震度5強程度の地震で倒壊しないような構造しか持っていません。

 

そのため、築35年を超える戸建住宅は、旧耐震基準が適用されており耐震性能が不十分である恐れがあります。

 

また、建物には寿命があるため、あまりにも築年数が経過している物件だと賃貸に出して収益を得られる期間は短くなってしまうでしょう。これらの点から、戸建投資を始めるのであれば、築35年以内の物件を選ぶのがおすすめです。

 

賃貸需要があるか

いくらお金をかけてリフォームやリノベーションをしても、賃貸需要が見込めないエリアの戸建住宅に投資をすると、安定した家賃収入は期待できず売却も困難になります。戸建投資をする場合は、賃貸需要があるエリアの物件を選ぶことが大切です。

 

戸建住宅の場合、マンションやアパートほど最寄り駅からの距離が需要に影響しません。しかし、周辺に田んぼや畑しかなく、スーパーやコンビニなどが遠くにあるような場所は、賃貸需要が低下します。

 

また、戸建賃貸に住むのはファミリー世帯であるため、小学校や中学校までの距離も物件を選ぶ重要なポイントです。

 

学校までの距離が離れていると、通学する子どもだけでなく送り迎えや保護者懇談、授業参観などで親が学校に行く際にも負担となります。そのため、学校から半径2キロ圏内にある物件を探すとよいでしょう。

 

売却する場合も実需があるか

投資物件としての不動産需要を「仮需」というのに対し、自己居住用としての不動産需要は「実需」といいます。

 

実需があるエリアの戸建住宅に投資をした場合、自己居住用として売却したほうが高値となることがあります。実需の有無を確認したうえで投資する戸建住宅を選ぶことで、出口戦略を立てやすくなるでしょう。

 

実需があるエリアの特徴としては、条件が似た物件の売買実績が多い点が挙げられます。検討している戸建住宅とエリアや延べ床面積、間取りなどの売買実績が多いエリアでは、将来的に居住用不動産として売却しやすいです。

 

戸建投資の物件に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。具体的な物件の種類や特徴を解説しています。
>> 戸建投資の物件の種類と特徴!物件選びのポイントを徹底解説【リンク】

 

 

まとめ

戸建投資は、中古または新築の戸建住宅を購入し、必要に応じてリフォームやリノベーションをし、賃貸に出して家賃収入を得る不動産投資です。

 

中古の戸建住宅に投資をする場合は、金融機関からの融資の承認が下りにくいため、基本的にまとまった自己資金が必要です。あまりにも築年数が経過したボロ戸建に投資をすると、修繕費用やリフォーム費用が高額になり、利回りが大幅に低下する恐れがあります。

 

一方で戸建投資は、中古物件であれば借金を負うことなく自己資金のみで購入することも可能です。リノベーションをして魅力的な物件にすることで、安定した家賃収入を得ることも可能でしょう。

 

とはいえ、戸建投資では物件選びやリフォーム工事などで知識や経験が問われます。また、日本では新築住宅の人気が高いため、融資を受けて新築戸建に投資をしたほうが利益を得やすいとも考えられます。

 

一建設株式会社の「マイホームネクスト~はじめのホームリレーション~」では、分譲住宅と同等のクオリティである戸建住宅のオーナーになることができます。入居者募集を始めとした物件の運営管理は弊社が行いますので、時間に余裕がない方でも戸建投資を始められます。

 

戸建投資に少しでも興味がある方は、下のバナーから「マイホームネクスト~はじめのホームリレーション~」をご確認ください。

 

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